悪天候時の競馬観戦

雨の日の競馬観戦は、
晴れの日とはかなり勝手が変わる。

観戦位置、移動、パドック、指定席。
全部に影響が出る。

特にGⅠ開催日の雨は、
「濡れる」以上に、
まともに移動できなくなることが問題になりやすい。

1. 傘より雨合羽が基本

競馬場では、基本的に雨合羽の方が動きやすい。

理由はシンプルで、

  • 周囲の視界を遮りにくい
  • 人にぶつかりにくい
  • 両手が空く
  • 馬を驚かせるリスクが小さい

からである。

特に注意したいのが、
傘の開閉。

馬は非常に神経質な動物で、
目の前で急に傘が開いたり、
大きな音がすると驚くことがある。

場合によっては事故につながる可能性もあるため、
パドックや本馬場入場付近では特に注意したい。

もちろん競馬場側が傘を禁止しているわけではない。

ただ、

  • 急な開閉
  • 後方の視界を遮る
  • 傘の先端がぶつかる
  • 雨水が周囲に落ちる

など、混雑時はトラブルになりやすい。

特にGⅠレベルの混雑では、
傘を差した瞬間に周囲との距離がほぼなくなる。

雨の日は、
周囲への配慮も含めて考えて動きたい。

2. 屋外指定席は普通に濡れる

スマートシートなどの屋外席は、
上に屋根がある。

ただし、
「屋根がある=濡れない」
ではない。

東京競馬場はスタンド自体が大きく、
屋根がかなり高い位置にあるため、
風が弱くても雨が吹き込む。

特に前列はかなり濡れる。

さらに雨の日は、

  • 立ち見客の傘
  • 前列客の傘
  • 濡れた通路

などで視界も悪くなりやすい。

晴れの日なら問題ない席でも、
雨だとかなり見づらくなることがある。

雨予報なら、
最初から濡れにくい席を選んでおく方が楽。

また、雨が止んだあとでも、
席が濡れたままのことは多い。

タオルは持っていった方がいい。

3. 入場券観戦はかなり過酷

入場券の屋外エリアは、
雨を避けられる場所がかなり少ない。

特にGⅠ日は、

  • 人の傘で見えない
  • 移動しづらい
  • 屋根下へ避難しづらい

という状況になりやすい。

しかも、
雨が降くと屋内へ人が集中するため、
避難先もかなり混雑する。

そのため、
雨の日の入場券観戦は、
晴れの日より明確に体力を使う。

一方で、
注目度の低いレースでは、
屋外観戦者が減ることで、
逆に見やすくなることもある。

4. 雨の日のパドック

パドックは基本的に屋根がない。

そのため、
雨の日はかなり環境が悪くなる。

一応、指定席裏など、
屋根付きで見られる場所もあるが、

  • 遠い
  • 斜めからになる
  • 人が多い

など、見やすさは落ちる。

また、
パドックでも傘の急な開閉には注意したい。

写真目的の場合はさらに厳しい。

デジカメ・一眼は雨に弱く、
故障につながる可能性がある。

使うなら防滴対策は必須。
無理なら使わない判断も必要になる。

5. 雨のレースで起きること

芝レースは、
雨が降ると馬場がぬかるみ、
晴れの日より時計が掛かりやすくなる。

そして、
馬によって得意・不得意が分かれる。

晴れなら普通に走る馬が、
雨になると一気に崩れることも珍しくない。

逆に、
道悪だけ極端に走る馬もいる。

一般的には、

  • 繋ぎが立っている
  • 蹄が大きい

馬は悪い馬場が得意と言われる。

逆に、

  • きれいなフットワーク
  • 小さい蹄

の馬は苦戦することがある。

また、
苦手なのは馬場だけではない。

  • 体が濡れる
  • 強風
  • 悪天候時の音

などを嫌がる馬もいる。

雨の日は、
馬場適性や悪条件への対応力が、
結果に大きく影響する。

また、ダートは芝と少し事情が違う。

ダートは、
晴れて乾燥したパサパサの良馬場より、
ある程度雨で湿った馬場の方が時計は速くなる。

イメージとしては海岸の砂浜に近い。

乾いた砂は脚を取られて走りづらいが、
波打ち際の濡れた砂は締まって走りやすい。

ダートも同様で、
適度に水分を含むことで砂が締まり、
前へ進みやすくなる。

そのため、
雨で脚抜きが良くなった高速ダートでは、
普段より速い時計が出ることも珍しくない。

一方で、
大雨によって水たまりや泥状になるレベルまで悪化すると話は別。

極端な不良馬場では、
単純なスピードだけでは対応できず、
泥を被ることへの耐性や、
滑る馬場への適応力も重要になる。

6. 競馬開催の中止(代替競馬・続行競馬)

台風・降雪・落雷・ゲリラ豪雨など、
天候によって競馬開催そのものが中止になる場合がある。

特に夏場の台風時期や、冬場の降雪時期は
事前に開催可否を確認しておきたい。


■ 代替競馬

天候悪化などにより、
第1レース前に開催中止が決定された場合
は「代替競馬」となる。

要するに、
その日の開催自体が丸ごと中止になるケース。

一般的には翌日の月曜日に実施されることが多い。

原則として出馬投票はやり直されるが、

  • 騎手の移動
  • 馬の輸送
  • 開催日程

などに問題がない場合は、
出走馬や騎手がそのままで実施されることもある。


■ 続行競馬

開催途中で天候悪化などによりレースが中止され、
その日のレースの半分以上が未実施
となった場合は、
残りレースを後日行う「続行競馬」となる。

こちらも原則は出馬投票をやり直して実施される。

一方で、
すでに半分以上のレースが成立している場合は、
途中中止になっても開催取りやめとなり、続行競馬は行われない。

重賞競走については、開催取りやめとなっても
後日改めて出馬投票をやり直して実施されるケースが多い。


■ 入場券・指定席券は基本使えない

代替競馬・続行競馬になった場合でも、
元開催日の入場券や指定席券はそのまま使えないことが多い。

改めて購入が必要になるケースが一般的。

払い戻し対応や再販売の有無も含め、
必ずJRA公式発表を確認したい。

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