・馬場状態について

馬場状態とは、芝やダートに含まれる水分量や路面の状態を示す区分のことです。

最も乾燥した状態を「良」とし、水分量が増えるにつれて「稍重」「重」「不良」へと変化していきます。

なお、馬場状態は単純に数値だけで決定されるものではなく、実際の踏査や路面状況なども含めて総合的に判断されています。

芝コースは、表面の芝だけでなく、その下に複数の路盤層を持つ構造となっています。

  • 表層 芝
  • 上層路盤A 山砂+土壌改良材(厚さ 約20センチメートル)
  • 上層路盤B 山砂(厚さ 約30センチメートル)
  • 下層路盤 単粒砕石(厚さ 20センチメートル)
  • 芝コースでは、芝の生育に必要な水分や養分を保ちながら、クッション性を維持するために、砂と土壌改良材を組み合わせた路盤が使用されています。
  • また、使用する砂や改良材は競馬場ごとに異なり、地域の気候やコース特性に合わせて調整されています。
  • そのため、同じ「含水率」であっても、競馬場ごとに実際の馬場コンディションには差が生じます。
  • 表層 クッション砂(厚さ 9センチメートル)
  • 上層路盤 山砂(厚さ 20センチメートル)
  • 下層路盤 砕石(厚さ 20センチメートル) 表面のクッション砂は、馬への衝撃を和らげる役割を持ち、水分量によって走りやすさや時計の出方にも影響を与えます。

馬場状態はどのように決まるのか

競馬場の馬場状態は、コース全体をひとつの区分として発表しています。

ただし、実際には坂の上下や日当たり、排水状況などによって、同じコース内でも状態に差が生じます。

また、芝コースでは表面だけでなく、やや下層部分の水分状態も確認されています。

そのため、馬場担当者が実際にコースを踏査し、路面の感触や状態変化を確認したうえで、総合的に判断されています。

状態変化が起きた際には、複数の担当者がコース各所を確認し、必要に応じて速やかに馬場状態の変更が発表されます。

芝コースダートコース
踏みしめた際、馬場の表面はほとんど変化しない状態クッション砂(表層)を握った際、固まらない状態、または固まってもすぐに崩れる状態
稍重踏みしめた際に水は染み出ないが、馬場の表面がやや凹む状態。踏みしめた際に水は染み出ないが、クッション砂を握ると団子状に固まる状態。
表面に水は浮いていないが、踏みしめると水が染み出る状態。表面に水は浮いていないが、踏みしめると水が滲み出る状態。
不良表面や足跡に水が浮いている状態。表面や足跡に水が浮いている状態。

出典:JRA(日本中央競馬会)公式サイト
「馬場状態について」


※芝コース路盤の構造や使用素材は競馬場ごとに異なります。
各競馬場の記事では、それぞれのコース特性や路盤構造についても詳しく取り上げていきます。


馬場状態の決定方法(動画)

一般的に、芝コースは水分量が増えるほど時計が掛かりやすくなり、反対にダートコースは水分を含んで脚抜きが良くなることで、時計が速くなる傾向があります。

また、同じ「良馬場」発表であっても、実際の含水率によって馬場の硬さや時計の出方には差が生じます。

含水率と馬場傾向の関係については、別記事で詳しく解説します。

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